ソニックブームで割れるガラスの危険性

sonic_boom飛行機が生み出される以前、人類が空を飛ぶなんてことは夢物語でした。現代はすでに移動手段として飛行機が定着するとともに、世界は「狭く」なっているというわけです。
世界を狭くした張本人である飛行機ですが、おそらく現代でも最も高速で移動できる乗り物でしょう。その速度は性能の向上とともに増していき、音速を超えて飛行できる性能をもつものまで現れました。超音速旅客機です。
音速を超えて飛ぶ乗り物として、最も世界的にも名を馳せたのがコンコルドでしょう。独特の美しいフォルムには、すでに全機が退役となった現在でも根強いファンがいると言われます。

それほどの人気を持ち、注目を集めた超音速航空機のコンコルドが現在活躍していない大きな理由が、ソニックブームとその衝撃波による周囲への環境悪化という問題です。物体が音速を超えて飛行することで発生する衝撃波と轟くような爆音は、環境に大きな被害をもたらしました。たとえば上空を超音速で飛行された地域の住宅では、多くの窓ガラスが割れたりしたのです。これは通常の高速飛行とはことなり、「音の壁」と呼ばれる速度レベルを突破すること突然大きなエネルギーと発生させる現象であるため、被害も格段に大きくなるのです。

ソニックブームによって窓が割られることは、当たり前ですが非常に危険なことです。小石などが衝突して割れるのと違い、ソニックブームによる衝撃波は一瞬で、しかも広範囲に大きな衝撃をもたらします。窓は一度に何枚も粉々に砕かれる場合があります。
コンコルドが開発されたのは1970年ごろですから、技術革新が進んで多少なりともソニックブームの問題は軽減される技術開発もなされていますが、いまだに実用化にはいたっていません。かなりの高高度の飛行であっても、ソニックブームの影響は免れませんから、今後さらなる技術革新がなされないかぎり、コストの面でも環境の面でも実用化は難しいのかもしれません。